目立ちやすかったり、なかなか治らなかったりと悩みの種の「ニキビ跡」。
劇的に一度で改善するのは難しいですが、毎日の地道なケアを積み重ねていくことによって、徐々に治していくことは可能です。
今回は、自宅での毎日のニキビ跡ケア/治し方についてご紹介します。
ただ、自力では完治させることができない肌表面が凸凹になったニキビ跡は、病院での治療が必要です。この治療についてもご紹介。
タイプによって異なる治し方
ニキビ跡には大きく3つのタイプがあります。
それぞれに効果的な治し方も少しずつ異なりますので、自分のニキビ跡がどのタイプか、まずは把握しましょう。
1.赤みのみ
赤みがが残ったニキビ跡は、他の2つと比較してもダメージが軽く、最も治療しやすいタイプです。
このような赤みの跡は、肌のターンオーバーが正常になると大体が自然と薄くなり、目立たなくなっていくことが多いのです。
ただし、同じ部分に何度もニキビができてしまった時などは色素沈着が進んでしまい、あざのような状態になってしまうことがあるので注意。
2.色素沈着
色素沈着した跡には、赤み跡がひどくなりあざのような赤紫の状態のもの、シミのように茶色く残ってしまうものがあります。
特にシミのようになった跡は、ニキビによる肌の炎症によりメラニン色素が多く作られてしまった状態ですので、それ以上のメラニン色素の生成を抑えることが重要です。
3.クレーター型
3つのうち最も治療が難しく、目立ちやすいのがクレーター型のニキビ跡です。
ニキビによって肌の深い部分である「真皮」にまで炎症が進行してしまうと、肌の修復ができなくなってしまい、肌表面がクレーターのような凸凹の状態になってしまうのです。
ここまで進行してしまった状態のニキビ跡は自力では治すことができません。より専門的な治療が必要となります。
タイプ別の対策
3タイプ共通の対策/スキンケア
どのタイプのニキビ跡も、治すための基本は「毎日のスキンケア」です。
「ビタミンC誘導体」の配合された化粧品でのスキンケアがニキビ跡ケアにはおススメ。
ビタミンCには炎症を抑えたり皮脂を抑制してくれたりする効果があるので、ニキビやニキビ跡部分の炎症を抑え、また新たな皮脂の詰まり予防が期待できます。
さらに加えて、高濃度ビタミンCの美容液などでコットンパックを行うとより効果的です。
ニキビができやすいからと言っても肌質が脂性肌の状態であるとは限らないので、ご注意。
乾燥肌、また肌内部が乾燥していたりすると、足りない水分を補うために余分に皮脂が分泌されてしまうので、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
ニキビ跡は、実は「保湿」を意識してスキンケアすることが大切なのです。
色素沈着対策にはUVケアも
色素沈着してしまった場合は、ニキビ跡をそれ以上濃くしないためにも、特にメラニンの生成を予防する必要があります。
いつも以上に念入りなUV対策をするようにしましょう。
ただし、効果の高い日焼け止めは肌への刺激が強くなってしまうため、できるだけ肌に優しい低刺激のものを選ぶことが大切。
クレーター型対策
前述の通り、クレーター型のニキビ跡を自力のみで治すことはほぼ不可能ですが、治りを良くしたりそれ以上新しいニキビが増えて悪化してしまったりすることを防ぐことも重要。
専門的医に相談する必要はありますが、他のタイプのニキビ跡と同様に「ビタミンC」と「保湿」を意識した毎日のスキンケアもしっかりと行って、肌のコンディションを整えていきたいものです。
病院に行く場合には、「皮膚科」もしくは「美容皮膚科」が適しています。
皮膚科は保険の適用内で治療をすることができるため、できるだけ価格を抑えたい場合にはこちらを。
対して、美容皮膚科では自由診療となる治療が多く、皮膚科での治療よりも効果は実感しやすくなりますが治療費が高くなります。
それでも、出費よりも治療の効果や即効性を求めたい場合には美容皮膚科の方がおススメです。
対策としての生活改善
肌への直接のアプローチだけではなく、身体の内側からも肌のコンディションに対してアプローチすることが、ニキビ跡改善には効果的です。
生活習慣の乱れや食事の内容は肌荒れの原因にもなるので、一度見直しを。
食事の改善
油ものや糖質を多く摂取すると、皮脂の分泌を盛んにしてしまう恐れがあるため、ニキビが気になる時や集中的に治したいときにはなるべく控えてください。
逆におススメは、ビタミンCやビタミンBなどを多く含む食材です。抗炎症作用があるため肌の炎症の抑制効果が期待されます。
また、腸内環境の乱れ、便秘も肌荒れの原因となるため、発酵食品も積極的に食べましょう。
充分な睡眠を
睡眠時間が短いと、肌のターンオーバーに必要な成長ホルモンが十分に分泌されなくなります。
肌の正常なターンオーバーは美肌を保つためには不可欠なもの。これが乱れてしまうと日中に受けた肌ダメージの回復が十分に行われず、ダメージがどんどん蓄積されてしまいます。
どうしても寝不足が続いてしまうよう場合は、睡眠不足からくる肌荒れを緩和できるよう、「ビタミンB群」を食事やサプリメントで補ってターンオーバー促進や美肌効果促進を。
まとめ
深刻な肌悩みにもなりやすいニキビ跡。一朝一夕に治るということはありませんが、治りにくくとも適切なケアや治療を重ねていけば、改善は可能です。
まずはスキンケアをはじめとする、日頃のケアをしっかり行い、ニキビ跡の状態によっては一人で悩まずに病院などで相談して適切な治療を行いましょう。